十日ゑびすは、西宮ゑびすが全国的に有名で、毎年福男が話題になります。
京都にもゑびす神社があり、いつも笹を持った人をみて、気になっていました。
今年は思い切っていってみようと、出掛けてきました。
京都ゑびす神社は、南座の東側、大和大路を南へ5分ほど歩くとあります。
平安末期、僧の栄西が中国宋からの帰路、暴風雨にあいます。
その時、波間にゑびす神を得て船の中に祀ると、たちまちに風雨が止んだといいます。
そこから、栄西が建仁寺を創建するにあたって、山内にゑびす神を祀ったのが始まり。
応仁の乱後に焼失し、現在の地に再建されたとされています。
商売繁盛と交通安全(特に海路安全)の神として有名です。
そして、1月9日は宵ゑびす、10日は初ゑびす、11日は残り福です。

10日が一番盛り上がりますが、その翌日、11日は残り福。
舞妓さんによる福笹の授与もあります。
神社周辺の大和大路は歩行者天国になっており、たくさんのお店が立ち並びます。そして、1年前に授与された笹を返すために来られる方も多いようで、行きにも笹を持った人が多々。
ところで、笹は、縁起物の松竹梅の竹の葉で、
「節目正しく真直に伸び」「弾力があり折れない」「葉が落ちず常に青々と繁る」といった特徴から
家運隆昌、商売繁盛の象徴となりました。
神社の中は、たくさんの人で賑わっていました。福笹は、巫女さんが舞を踊って、御祈祷したものを、舞妓さんが授与されていました。
かなりギャラリーも多く、ごった返しています。

福笹は、オプションで飾り物を願い事ごとにつけてもらうようで、絵馬や米俵などたくさんの飾り物が並べられ、めいめいにお願いされていました。

みな、違う笹の飾りができあがります。

最後は、ゑびすさんの肩をトントンたたくおまいり。
これはゑびすさんが耳が遠くなったから、お詣りしたことを知らせるのだとか。
激しくたたく人もいれば、優しくなでる人も。

笹にも、お詣りにも、個性が出る残り福でした。