【干支にちなんだ神社】
2019年の干支はイノシシ。今回ご紹介するのは、狛犬ならぬ、狛イノシシがいる、京都御所の西にある、護王神社です。
ちなみに、京都には干支にちなんだ神社が多数あり、2020年の干支の子だと、狛ネズミの神社、大豊神社があります。
【なぜ、狛イノシシなのか】
この神社の御祭神は、和気清麻呂公です。この方は奈良時代に生まれ、天皇に仕えていました。
絶大な権力を持つ僧の道鏡が、天皇の位までも奪おうとしていると天皇に進言した結果、道鏡の怒りを買い、足の腱を切られ、鹿児島へ流されてしまいます。
立つことさえできなくなった清麻呂公ですが、神社への参拝に出かけると、どこからともなく300頭のイノシシが現れ、乗り物の周りを囲み、守りながら神社まで案内してくれました。参拝を終えると、イノシシたちはどこかに去っていきました。不思議なことに、清麻呂公の痛みは治まり、再び歩けるようになりました。
その後、道鏡が失脚し、天皇に呼び戻されます。そして、清麻呂公の進言により、長岡京から平安京へ遷都されました。
イノシシが清麻呂公を守ったことから、狛イノシシとなり、境内の至る所にイノシシがいます。
上記の故事から足腰の神社として有名で、足腰のお守りも充実しています。来年に向けて、京都市在住の亥年生まれの日本画家作のイノシシの巨大絵馬もお目見えしています。
『護王神社』
京都市上京区烏丸通下長者町下ル(京都御所蛤御門前)
地下鉄丸太町駅下車北へ徒歩7分
市バス51系統 烏丸下長者町下車すぐ
2019年は亥年
