都七福神の布袋尊は、宇治にある萬福寺です。
ここだけ少し離れた場所にあります。
JR黄檗駅、または、京阪黄檗駅から徒歩5分です。
お寺のところまで行くと、一気に景色が変わります。
中国風の寺院の造りがとても新鮮です。
まずは、総門をくぐります。

そして、三門。お寺は左右対称に伽藍が配置されており、都七福神の中でも、一番大きな、広いお寺です。
また、ここのみ、拝観料500円が必要です。

ちなみに、上の写真の参道の真ん中にある、正方形の平石が菱型に敷き詰められています。
石條(せきじょう)といい、龍の背のうろこがモチーフ化したものです。
中国では、龍文は天子・皇帝の位を表し、黄檗山では大力量の禅僧を龍像にたとえるので、菱形の石の上立てるのは住持のみとのことです。
かなり広いお寺で、たくさんの建物があります。
パンフレットより、各場所にあるQRコードを読み込んで、音声ガイドを聞くか、
萬福寺のホームぺージの境内散策をみながら行くとわかりやすいです。
三門の正面にある、天王殿の正面に、布袋尊が祀られています。
その手前にある、手水舎。珍しい形で、中の水色もきれいでした。

そして、天王殿の布袋尊におまいりです。

大きな布袋さん、まるい大きなおなかが印象的でした。
周囲には、四天王が配置されています。
そして、布袋さんの裏側に、韋駄天が祀られています。
布袋尊は弥勒菩薩の化身とされているため、中心に祀られ、四天王と韋駄天が周囲に祀られています。
この韋駄天は、2019年の大河ドラマ「いだてん」の名前の由来となった、走るのが速い神さまです。

天王殿の奥にあるのが、本堂である大雄寶殿(だいおうほうでん)。

こちらも、その手前にあるお線香をたてるところが、中国風にカラフルで、きれいでした。

ここのおまいりをして、向かって右側へ行くと、
よく写真で見たことのある、時を告げる、開梆(かいぱん)を間近でみました。

魚の形をしているのは、魚が昼夜目を閉じないので不眠不休を表し、
「魚のように昼夜の別なく寝る間を惜しんで、日夜修行に励むように」という修行僧への戒めだそうです。
そして、その魚は、口に丸いものをくわえています。これは、あぶくで「煩悩珠」と言い、
「貧(=むさぼり)・嗔(=いかり)・痴(=愚かさ)」の三毒を表しています。
そして、売店などがあるところで、御朱印もいただけます。

布袋尊は、上の写真、右下です。これで、6つそろいました。
萬福寺は黄檗宗で、中国らしさを感じられる、そして、修行のお寺であるという感じを受けました。
この日は、都七福神を巡られている、大護符を持った方をたくさん見かけました。
京都駅からでも25分弱ですので、予定は余裕をもって、行かれるのをおすすめします。