くらべるラボ京コロニーの第2回目のテーマは、「桜餅」です。
桜餅とは
Wikipediaによれば、桜にちなんだ和菓子であり、桜の葉で餅菓子を包んだもの。雛菓子の一つでもあり、春の季語である。
【概要】
全国で作られている桜餅は関西風桜餅。道明寺餅または道明寺ともいう。
関東及び一部の地域以外では、関東風桜餅を見ることはほとんどなく、単に桜餅といえばこの道明寺餅のことを指す。
関東で作られている桜餅は、関東以外では長命寺餅とも呼ばれることもある。
関東では関東風の桜餅のことを長命寺餅と呼ぶことは少なく、「長命寺の桜餅」と称した場合、向島の「長命寺桜もち」製の桜餅を意味する。
【由来】
「長命寺の桜もち」は享保二年(1717年)に、元々は寺の門番であった山本新六が門前で山本屋を創業して売り出したのが始まりとされる。
隅田川の桜の落ち葉を醤油樽で塩漬けにし、餅に巻いたとされる。
もとは墓参の人をもてなした手製の菓子であったといわれ、桜餅の葉は落ち葉掃除で出た桜の葉を用いることを思い至ったからだという。
はじめは桜の葉のしょうゆ漬けだったともいわれる。
長命寺の人気にならって、大坂では北堀江の土佐屋に天保(1830〜1844年)の頃に現れたという。
大阪府藤井寺市に材料の道明寺粉の由来にもなったという道明寺がある。
まずは買い出しから
今回は、なんといっても、春の京都を甘く見ていたと反省したのは、出町ふたばの朝の大行列。
何度も買いに行ったことがありますが、今までで一番、5重の列で、並んでから買うまでに約40分かかりました。

ちなみに、予約できるようなので、今度からはそうしようと思います。
河原町の高島屋で見つけて、急遽エントリー、おまけ参加の鶴屋寿さんです。
嵐山で最初の桜餅専門店として誕生して60年。桜餅を通年販売されています。

パッケージをくらべてみる
まずは鳴海餅さん。

ふたばさんは、撮り忘れました…、すいません。
つぎは、老松さん。


他は丸めてありましたが、ここだけ葉を伸ばした形で、葉っぱもきれいでした。
その分、ひとつ分の箱が大きめです。
つぎは、とらやさん。

黒文字を付けてもらえました。
中村軒さん。

実食タイム
まずは、ひとつずつみていきます。
まずは、見た目でくらべてみます。
包まれている桜の葉が1枚と2枚にわかれます。
2枚派は、ふたばさん、老松さん、鶴屋寿さん。
ふたばさんと鶴屋寿さんのは、丸まっていたのを伸ばして盛り付け。
6つの中で、老松さんは香りが他と際立って違っていました。
今回、変わり種を入れたかったので、とらやさんの関東風桜餅を入れました。
そして、中身の道明寺は、大きさと色に違いがあります。
大きめなのが、鳴海餅さん、ふたばさん、中村軒さん。かなり小さめなのが鶴屋寿さんです。
色は、鳴海餅さんが一番ピンクっぽく、他は白もしくは白めでした。

ところで、お菓子をきれいに切るコツというのが、NHKあさイチで2019年3月19日に「切りにくい食材がきれいに半分」というのが放送され、
実際にやってみると、桜餅もきれいに切れました。
やり方はいたって簡単。
食材をフィルムやサランラップなどで包み、その上から包丁で切ります。

べたつかず、きれいに切れました。下にもサランラップを巻いておくと、まな板も汚れません。
裏技で、切って、並べて、実食へ。
ちなみに、並べた長皿は、宇治さくらまつりの炭山陶器まつりで手に入れたばかりで、今回デビューです。

実食スタートです。

くらべた結果
全体的な印象としては、お店のイメージ、普段づかいのお饅頭屋さん(下記以外)と
茶席菓子などをお使うお菓子屋さん(老松・とらや)の違いが、
道明寺の食感やあんこの洗練度合にそのまま出た感じです。
ただ、桜餅時代の発祥を考えると、庶民的なお菓子なので、それもふまえた上での感想をまとめていきます。
マイベスト桜餅は、「ふたば」、「老松と鶴屋寿」、「ふたばと老松」にわかれました。
桜餅は、葉を一緒に食べるかはありますが、中身だけの時と一緒に食べた時と自由にくらべてもらいました。
個別の感想は、
①鳴海餅さんは大きめで、ほうじ茶でも合いそうで、今回くらべた中では中間的な感じでした。
②ふたばさんは、少し甘め、緑茶が合いそうで、桜餅を食べた!感が一番ありました。
③老松さんは、葉が柔らかめ、全体的なバランスがとれていて、人にあげるならコレという意見も。
④とらやさんは、唯一の関東風、クレープにあんこが包んであるようで、道明寺とは別物の印象。あんこはなめらかで、赤福のような感じでした。
老松さん、とらやさんは、あんこの洗練度合から、やっぱり抹茶が合いそうです。
⑤中村軒さんは、道明寺を食べるならコレ、緑茶が合いそう、葉も一緒に食べるならよさそうという感想。
おまけ―鶴屋寿さんは、味のバランスがいい、中の道明寺が小さく、葉と一緒に食べると葉のインパクトが勝ってしまうので、
もう少し大きければいいのにという感想でした。
桜餅をいろいろ食べて、お花見もすると、桜に浮足立つ気持ちも満足し、春のイベント完了という気持ちになりました。
【資料編】