平成から令和への時代が変わるこの時期に、皇室ゆかりの京都をご紹介します。
第3回目は、大覚寺です。
大覚寺とは

大覚寺は、平安時代(876年)に淳和天皇の皇后(嵯峨天皇の皇女)が、父の嵯峨天皇の離宮であった嵯峨院を寺に改めたことに始まります。
大覚寺という名前を清和天皇から賜って、淳和天皇の皇子を開山としました。
その後、御嵯峨天皇、亀山上皇、後宇多法皇などが住職となり、明治時代まで嵯峨御所と呼ばれていました。
皇室との関係が特に深いお寺であるため、宮廷風の建築や、
後水尾天皇から下賜された宸殿(重要文化財)など、皇室ゆかりの建物を移築したものが多くあります。

大沢池は、嵯峨天皇が築造したものといわれ、平安時代前期の名残が感じられ、日本最古の庭池とされています。

お月見で有名で、毎年、中秋の名月の頃に、大沢池に舟を浮かべて「観月の夕べ」が行われています。
大覚寺は、時代劇の撮影所が多い太秦の近く、近くに電線等がないため、時代劇の撮影などによく使われています。
皇位継承記念 春季名宝展「天皇と大覚寺」
今回皇位継承を記念して、国宝や重要文化財に指定された歴代天皇の肖像画などゆかりの品々が特別公開されます。

皇室の優美な雰囲気が感じられる大覚寺で、天皇ゆかりの品々を観てみてはいかがでしょうか。
【大覚寺】
住所:京都市右京区嵯峨大沢町4
拝観時間: 9:00〜17:00 (受付は16:30まで)
拝観料金:大人500円、 小中高300円
アクセス:JR「嵯峨嵐山駅」から徒歩約20分
市バス28系統、91系統「大覚寺」下車
<春季名宝展「天皇と大覚寺」>
大覚寺霊宝館
会期:2019年3月15日~5月13日
開館時間:9:00〜17:00 (入館は16:30まで)
入館料:小学生以上300円 ※別途拝観料が必要