DESIGN WEEK KYOTO2020レポート、その6(最終回)は、北川商店さんです。
北川商店さんは、まわたのふとんやさんで、わたしは昨年に続き2回目の参加です。
昨年のレポートはこちら。

ということで、今回は、昨年と違うところを中心にご紹介します。
昨年と大きく変わったのは、お店自体の場所です。
昨年は丸太町通に面したところでしたが、今年はそこから少し下がった(南へ行った)ところになりました。
築150年の京町家で、とても落ち着いた雰囲気でした。
改めてですが、まわたふとんとは、木綿のわたではなく、カイコが作る繭(まゆ)から作られるふとんです。
他の素材とのちがいなど、2回目聞いてやっとわかることもあります。
まわたは、体温を預かってくれるので、冷え性の人にもあたたかく感じられるそうです。
また、繊維が長く絡み合っているので、ホコリが出にくく、ハウスダストなど敏感な方にもよいそうです。
まわたふとんを作るには、まず、繭(まゆ)を伸ばして四角い形にします。

これを2人で引っ張って広げて、数百枚重ねていきます。

手を入れてみても、本当に柔らかく、軽くて、あたたかさを感じました。皇室の方も使われているそうです。
このふとんに、京鹿の子絞りや西陣織のカバーをつけて完成です。

見学してみての感想
今回2回目ということもあり、ふとんの中身の綿の違いや、作り方などがよりよく理解できました。
やはり、まわたのふとんは気持ちいいなあというのが本当に素直な感想です。
今回もまわたを使った、携帯用カイロを作る体験をさせていただきましたが、
カイコのつくる繭(まゆ)から作られる、まわた、そして着物の絹、どちらも本当に手触りのいい、ふんわりと心地よいものです。
カイコという蛾から、これが作られるのが、本当に神秘的というか、奇跡というか、凄いとしかいいようがないです。
こんなおふとんにくるまれて寝たなら、どんなに心地よいものだろうと思います。
いつか、そんな日を夢みて、お店をあとにしました。