今年の祇園祭、新しいところを3つご紹介します。
2019年は記念の年。お祭りが始まって、1150年

祇園祭は、古くは祇園御霊会(ごりょうえ)といわれ、
869年に、京都をはじめ全国で疫病が流行した時に、平安京の庭園だった神泉苑に、
当時の国の数の66本の鉾をたてて、祇園の神を祀ったことに始まります。
2009年には、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
1000年以上続くお祭りと考えるだけで、すごい。
そして、お祭りを支え続けた人たちがいることを考えると、あらためて京都の凄さを感じます。
鷹山、約200年ぶりの復活。
後祭の休み山だった、鷹山が今年から巡行に参加、193年ぶりに復活します。

今年から八坂神社の祭神の名を書いた掛軸を唐櫃(からびつ)に収め、「唐櫃巡行」がなされ、2022年の巡行復帰を目指しています。
2014年に大船鉾も復帰しており、今年は鷹山もふくめ、34基での巡行になります。
なお、京都文化博物館にて、2019年8月4日まで、「祇園祭・山鉾巡行の歴史と文化―鷹山復興にむけて―」の展覧会も行われています。
詳しくは、京都文化博物館のHPを。
祇園祭・木賊山の前掛、200年ぶりに新調

祇園祭の木賊(とくさ)山が、前掛を復元新調しました。
前掛は、「金地唐人市場(きんじとうじんいちば)交流図」といい、
中国の文人たちが掛け軸や書を楽しんだりする様子を描いた刺しゅう作品で、くじゃくの羽や金銀糸など約50色使われて、描かれています。
昨年まで使っていた前掛は、江戸時代後期の作。
制作から約200年を経ち、劣化や色あせがあったため、3年をかけて新調し、今回お披露目となります。
2019年は1150年目の記念の年です。ぜひ、足を運んでみてください。