7月に入ると、京都は祇園祭一色。1か月間、お祭りは続きます。
そして、7月2日は、祇園祭の山鉾巡行の順番を決める「くじ取り式」。

くじ取り式は、巡行の先陣争いによる混乱を避けるために、1500年に始まりました。
毎年、どのような順番になるか、話題になります。
くじを引かない山鉾もある~「くじ取らず」~
山鉾巡行の順番は、おおむね、くじで順番が毎年変わりますが、「くじ取らず」という、順番が固定されている山や鉾があります。
常に一番をいくのは、長刀鉾です。
神の領域に34基を率いて進むため、長刀鉾に乗った稚児がしめ縄を断ち切って、結界をとくという役割があります。
これは、7月17日の山鉾巡行で、注連縄(しめなわ)切りといい、四条通と麩屋町の交差点あたりで行われます。

そのほかのくじ取らずは、
前祭(さきまつり)が、5番目を行く函谷鉾、21番目の放下鉾、22番目岩戸山、23番目船鉾、
後祭(あとまつり)が、後祭の先頭の北観音山、2番目の橋弁慶山、6番目の南観音山、最後尾の大船鉾です。
今年の巡行順は?
今年のくじ取り式で、2019年の祇園祭の山鉾巡行の順番は、
前祭の山一番が、2年連続、蟷螂(とうろう)山、
後祭の山一番は、2年ぶりに、鯉山
となりました。
今年の巡行は、後祭で鷹(たか)山が唐櫃(からびつ)で193年ぶりに参加することとなり、前祭が23基、後祭が11基で行われます。
この決まった順番は、山鉾巡行にて、四条通と堺町通の交差点付近で、「くじ改め」が行われ、順番通りか確認されます。

【2019年の巡行順】
7月17日(水)前祭
1.長刀鉾 2.蟷螂(とうろう)山 3.芦刈山 4.木賊(とくさ)山 5.函谷(かんこ)鉾
6.郭巨(かっきょ)山 7.綾傘鉾 8.伯牙(はくが)山 9.菊水鉾 10.油天神山
11.太子山 12.保昌(ほうしょう)山 13.鶏鉾 14.白楽天山 15.四条傘鉾
16.孟宗(もうそう)山 17.月鉾 18.山伏山 19.占出(うらで)山 20.霰天神(あられてんじん)山
21.放下鉾 22.岩戸山 23.船鉾
7月24日(水)後祭
1.橋弁慶山 2.北観音山 3.鯉山 4.八幡山 5.黒主山
6.南観音山 7.役行者(えんのぎょうじゃ)山 8.浄妙山 9.鈴鹿山 10.鷹山
11.大船鉾