新天皇が即位される5月1日の前後、ゴールデンウイークに、即位を記念して非公開文化財20か所が特別公開されます。
公開場所は、
[京都市](北区) 上賀茂神社
(右京区) 仁和寺 金堂・経蔵
(上京区) 北野天満宮、慈受院、宝鏡寺、光照院、 三時知恩寺
(左京区) 下鴨神社、金戒光明寺 山門、聖護院・積善院
(東山区) 得淨明院、知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園、 長楽寺、泉涌寺 本坊
(山科区) 毘沙門堂、安祥寺、隨心院、勧修寺
(南区) 東寺 五重塔
[八幡市] 石清水八幡宮
その中でも、気になる初公開は、「長楽寺」です。
天皇陛下御即位の際にのみ開帳される 御本尊の准胝( じゅんてい)観音像が初公開されます。

准胝(じゅんてい)は、「准堤」とも書き、サンスクリット語の「チュンディー(清浄の意味)」からきています。
インドでは「仏母(ぶつも)」としてすべての菩薩の母という位置づけになっていたことから、安産や子宝の仏という信仰もあります。
仏像は一面三眼十八臂(じゅうはっぴ)で、穏やかな表情です。

十八本ある手のうち真手(しんしゅ)の二本以外の脇手は持物(じもつ)をもっています。
長楽寺とは
延暦24年(805年)に最澄が延暦寺の別院として創建したといわれています。
その後、時宗に改宗されました。
『平家物語』によると、文治元年(1185年)に、
高倉天皇の中宮で安徳天皇の生母である建礼門院(平徳子)が壇ノ浦の戦いの後、この寺で出家したと伝えられています。
東山沿いに、境内の高低差を利用して作られた庭園は、相阿弥作で、
足利八代将軍義政の命により銀閣寺の庭を作る時、試作的に作ったと伝えられています。

なお、御本尊のほか、安徳天皇御衣幡、一遍上人像 《重文》なども公開されます。
天皇陛下御即位 春期京都非公開文化財特別公開
【期 間】 | 平成31年4月26日(金)~5月6日(月・休) (注)長楽寺は5月1日(水・祝)~5月10日(金)まで このほか、一部施設は、期間が異なります。 |
【時 間】 | 午前9時~午後4時(拝観受付) |
【拝観料】 | 1か所大人800円、中高生400円 ※保護者同伴につき、小学生以下のお子様一名の拝観料無料。 ※「泉涌寺 本坊」は別途入山料500円必要。 |