国宝づくしの三名所


今回は、長野県の善光寺、そして、富山県の瑞龍寺、岡山県の吉備津神社をご紹介します。

堂々とした善光寺

長野県長野市にある、善光寺。

「一生に一度は善光寺詣り」といわれ、御開帳のある時には特に多くの方がお詣りされます。

この本堂がこちらです。現在の本堂は、1707年に建てられ、国宝に指定されています。

二階建てのようにみえますが、一重裳階付とよばれ一層の建物です。

茅葺の重厚感、そして厚みから生まれる丸み、やわらかさがあり、とても印象的な建物です。

 

落ち着きを感じる瑞龍寺

次は、富山県高岡市の瑞龍寺です。

こちらも国宝で、前田家2代目当主前田利長を弔うために建てられました。

左右対称の配置で、回廊が各建物をつなぎ、雨の日でも濡れずに歩けます。

中心に位置する仏殿は、すっきりと、しかしどっしりとした建物で、反りもなだらかで、見ていて落ち着きを感じます。

 

美しき曲線、吉備津神社

最後は、岡山県岡山市の吉備津神社です。

まずは、本殿・拝殿から。

こちらも本殿・拝殿は国宝で、室町時代、室町幕府3代将軍足利義満が造営を始めたものです。

比翼入母屋造という、入母屋造の屋根を前後に2つ並べた形の屋根で、反りの曲線がとても美しく、堂々としています。

 

そして、回廊。

1579年に再建され、全長360m、自然の地形そのままに一直線に建てられています。

まるで、龍のような長い長い回廊、壮観です。

 

今回は、国宝のお寺、神社をご紹介しました。

ふらりと訪れたところもあり、偶然にも美しい屋根に出会うと嬉しくなり、しばし眺めてしまいます。

まだまだ全国に美しい屋根・天井の建物を探して、偶然の出会いも期待しながら、巡っていこうと思います。