京都で磨かれた、質のいい、品のいいものを、旅先だけでなく、家でも楽しむことができたらいいですよね。
わたしは、特に京都の調味料を愛用しています。
その中で、今回は七味をご紹介します。
京都といえば、七味のイメージもあり、たくさんのお店があります。
その中でも、原了郭の「黒七味」がおすすめです。

祇園の料亭さんなどでも愛用されている逸品で、お店は祇園、四条通と花見小路の角にあります。
お店の歴史は、1703年、忠臣蔵の赤穂義士四十七士の一人の子孫が始めた店で、漢方の処方が始まりです。
一子相伝の技法で、現在は薬味なども販売されています。
ここの黒七味は、ふつうの七味とは違います。

白ごま、唐辛子、山椒、青のり、けしの実、黒ごま、おの実の7種類。
材料が丁寧に煎り、練り込まれ、濃い茶色をしているため、黒七味と呼ばれます。
辛いだけではなく、香ばしさや味に深みがあり、ふつうの七味とは別ものです。
ちなみに、ふつう七味は木の筒や缶のイメージですが、
家で使うなら、小袋タイプが使いやすいです。

一度にたくさん使わないので、風味が飛ばないように、使う分だけ開けて使うと、いつも新鮮です。
使い方は、少しスパイスがほしい時、
天ぷらの塩にまぜて黒七味塩にしたり、マヨネーズに混ぜたり、
チーズと合わせたり、
結構幅広く使えます。
ぜひ、おためしを。
祇園の本店以外にも、デパ地下(大丸・高島屋・伊勢丹)などでも手に入ります。