春も間近、梅も咲き、気分も明るくなってきましたね。
そんな春を笑って明るく迎える、狂言と落語をご紹介します。
みんなから愛される、飽きのこない味わい、市民狂言会

1957年から京都市が主催で開催している歴史ある狂言会。
大蔵流茂山千五郎家・忠三郎家の笑いは、お豆腐狂言と呼ばれるように、親しみのある笑いでいっぱいです。
「お豆腐狂言」の由来は?
室町時代から江戸時代の終わりまで、「能楽(能と狂言)」は武士や公家など特別階級の文化でした。
明治時代でもまだ、能舞台以外での上演はいけないなど、保守的な考え方が根強く残っていました。
その時代に、茂山家の狂言師、二世千作さんは、タブーを犯して、気軽に狂言を楽しんで頂こうと、地蔵盆・結婚式・お祝いの会など色々なところに出向いては、余興に狂言を上演しました。
そのため、「あいつはどこにでも気軽に出て行く、お豆腐のような奴だ」と言われました。
当時は食卓にのることが一番多いおかずが「豆腐」。
「茂山の狂言は我々のやっている特別な芸能文化ではなく、どこの家の食卓にも上がる豆腐のような安い奴らや」という意味の悪口を言われたのでした。
千作さんは、「お豆腐で結構。それ自体高価でも上等でもないが、味つけによって高級な味にもなれば、庶民の味にもなる。お豆腐のようにどんな所でも喜んでいただける狂言を演じればよい。より美味しいお豆腐になることに努力すればよい」と、その悪口を逆手にとりました。
いつの世も、どなたからも広く愛される、飽きのこない、そして味わい深い。そんな「お豆腐狂言」を目指している、茂山家の狂言です。
今回は、年に4回の市民狂言会の今年度最後の会です。
ぜひ、そんなお豆腐狂言を観に行ってみてはいかがでしょうか。
開催日時:2020年3月6日(金) 開場18:30、開演19:00
開催場所:京都観世会館
料金:〈全席自由席〉前売券2,500円/当日券3,000円
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京都・らくご博物館
こちらも定期的に開催されている、落語会です。
国立博物館で聞く落語もなかなかないと思います。名品ギャラリーの観覧券もついているので、
ちょっと早めにいくのもいいかもしれませんね。
開催日時:2020年2月28日(金) 開場18:00、開演18:30
開催場所:京都国立博物館 平成知新館講堂
料金:一般3,200円(全席指定・名品ギャラリー観覧券付)
演目は当日のお楽しみ。
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