今年も京菓子展の時期がやってきました。
一般公募から選ばれた優秀作品が並ぶ、京菓子の祭典です。

茶席に用いられる京菓子は、亭主の思い、茶席のテーマ、季節を表現し、目や口はもちろん、五感で味わう手のひらサイズの繊細な作品です。
京菓子展では、毎年テーマが設けられ、プロ・アマ問わず、公募で選ばれた優秀作品が展示されます。
今年の応募は600点あまり、年々規模が拡大し、今年は、サテライト会場として、京都御苑やJR京都伊勢丹が加わりました。
わたし自身も毎年とても楽しみにしている展覧会で、今年もまた、デザインの発想、繊細な技に驚かされました。
今年のテーマは”禅”
今年の京菓子展のテーマは禅。
茶禅一味というように、茶と禅は深いつながりがありますが、禅をテーマにお菓子を作るとなると、固いイメージもあり、難しそうだと思っていました。
しかし、実際の作品をみると、実に多彩でお菓子でここまで表現できるのかと、驚くばかりです。


今年の夏に公募が行われたこともあり、平穏な生活への思いや、自分自身を省ることや、他者を思いやることの大切さなど、新型コロナウィルスによる生活の変化に対する思いの込められた作品も多くあります。

入選作品のお菓子とお抹茶をいただけますので、美しいお菓子を愛で、実際に食べて至福の時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
食べられるお菓子は数種類の中から選べますが、休日など午後に売り切れてしまうこともあるので、選びたい方はお早目の来館をおすすめします。
お天気の良い日などは自然光がより入る午前中の方が、お菓子たちも美しく見えますよ。
京菓子展をめぐるオリジナルツアー「京、おかしなたび」
これまで何年にもわたり、京菓子展のサポートを行ってきた経験を生かし、それぞれのお菓子に込められた思い、デザインの背景などのガイドします。
より深く、おもしろく、作品を見ていただけます。
街中のお菓子屋さんもめぐりながら、お菓子三昧な一日を。
くわしくはこちらをご覧ください。

また、京菓子展の開催概要についてはこちらをご覧ください。