今回は、京都御所のおとなりにある京都迎賓館の屋根をご紹介します。
京都迎賓館は、平成17年、京都を中心とした現代の匠たちの技の粋を集めて、おもてなしの場として建設されました。
伝統的な住居である、入母屋(いりもや)屋根と数寄屋(すきや)造りの外観としながら、現代の素材を用いて耐震などを保ち、
伝統と革新が調和した建物です。
この京都迎賓館は、行事等で使用されている時以外、一般公開されています。
屋根は建築美の生命線
これは、京都迎賓館の建築家の方の言葉です。
京都迎賓館を建設する際、現場で検討した中で最もエネルギーを使ったのが屋根だそうです。
注目してみていくと、屋根の形・曲線、素材によって、建物の印象が大きく変わるのがよくわかります。
京都迎賓館に入って、まず目に入る正面玄関。

なだらかな曲線を描いた屋根が続き、どっしりさと軽やかさを両方感じます。
そして、こちらは内部から見た建物の屋根です。


池に面した建物で、平安情緒も感じさせながら、新しさも感じさせます。
どの屋根もなだらかな山型を描いた「むくり」の屋根で、穏やかさを感じます。
京都迎賓館は海外からのお客様を迎える際などに利用されるため、社交の場として、屋根も一役をかっているのではなかと思います。
京都迎賓館の屋根が気になる方は、ぜひこちらをチェックして、一般公開の日に行ってみてください。
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