京都で長く磨かれてきた京料理とともに磨かれてきた、京都の調味料たち。
家にストックしておくと、便利で、料理がワンランクアップする逸材をご紹介します。
料亭御用達の原了郭の「黒七味」と「粉山椒」
祇園にある原了郭は、忠臣蔵の赤穂四十七士のひとり、原惣右衛門元辰の一子が、漢方の名医の処方した香煎を製造販売したことに始まります。
看板商品の「黒七味」は、辛いだけでなく、香ばしさと上品さを兼ね備えた黒い七味です。
「粉山椒」も、山椒の香りが際立つ繊細な薬味です。
薬味は、木製の容器や缶に入っているものが多いですが、家庭では頻繁には使わないものです。
そこで、豆袋という、1回分ずつ小さな袋に入ったもの(36袋入り)がおすすめです。
毎回新鮮な香りが楽しめます。

最近わたしがハマっているのは、創業時からの「御香煎」。

茴香(ういきょう、フェンネル)、陳皮(ちんぴ)といった漢方薬の原料を数種類合わせ、焼き塩で味付けしたもの。
お湯を注いで飲みます。

最初は、少し漢方っぽくてクセが気になりましたが、飲んでいるうちに、体も温まって、逆にクセになってきました。
漢方や薬草にあまり抵抗がない方なら、試してみてください。