伝統×革新の体現者、重森三玲の語る「庭を見る心得」


京都には、たくさんの名庭園があります。

庭をさまざま見てくると、それぞれの特徴や願い、らしさがわかってきました。

その中で、昭和を代表する庭師である重森三玲の庭に魅了されました。

温故知新という言葉がぴったりで、全国の名庭を実測調査した研究家でありながら、自らがつくる庭はモダンさを持ち、創意を大切に作られてきました。

 

以前から好きな庭でしたが、この本を読んで、さらに好きになりました。

装丁もきれいで、普段ブックカバーをかけて読むわたしもこの本はそのまま持ち歩いてます。

 

東福寺本坊庭園の市松模様を思いおこさせるデザインです。

 

この本は、重森三玲の言葉が集められたもので、庭への愛が感じられ、毒舌な語りもおもしろいです。

庭師の視点から見た名庭の魅力もたくさん書かれており、読んでいると、実際にその庭を観に行きたくなります。

庭の永遠の中にある一瞬の美しさ、そんな瞬間に出会いたいと思えてきます。

庭は日々手をかけ、掃除していくことの大切さも書かれていて、庭だけでなく、心地よい生活をしていくために大切なことを教えられた気がします。

 

ぜひ、お庭を一緒に観に行きませんか? この本を読んでいくと、何倍も面白くなると思いますよ。

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京、きもののあるくらし