皇室ゆかりの京都~観音堂の輝きがよみがえった仁和寺~


平成から令和への時代が変わったこの時期に訪ねたい、皇室ゆかりの京都をご紹介しています。

第4回目は、世界遺産の仁和寺です。

仁和寺は、皇族の方が出家してて住職を務める門跡寺院で、

出家後の宇多法皇が住んでいたことから、「御室御所」(おむろごしょ)と呼ばれました。

明治維新以降は、仁和寺の門跡に皇族が就かなくなったこともあり、「旧御室御所」と呼ばれています。

仁和寺とは

仁和寺は、886年、光孝天皇によって「西山御願寺」として建てられ始めますが、天皇は寺の完成を見ず翌年崩御され、

意志を継いだ宇多天皇によって、888年に完成しました。寺号も、仁和寺とされました。

宇多天皇は出家後、仁和寺の西南に「御室」(おむろ)と呼ばれる僧坊を建てて住んだため、「御室御所」ともいわれています。

その後、皇室出身者が代々住職を務めました。

応仁の乱によって荒廃しますが、
江戸時代には、御所の建て替えに伴い、御所内の紫宸殿、清涼殿などが仁和寺に下賜され、

境内に移築され、創建時の姿に戻すことができました。

現在の金堂(国宝)は、旧紫宸殿です。

幻の観音障壁画初公開

重要文化財の観音堂の保存修理が6年にわたりなされました。

幻の観音障壁画は、観音堂内の仏像を囲むように描かれた障壁画で、江戸初期のものです。

373年の時を経ても、鮮やかに残っています。

その完了を記念して、堂内に安置された、本尊千手観音菩薩立像、二十八部衆立像など全三十三体が一堂に公開されます。

本尊、その両脇に不動明王、色鮮やかな立像中でもひと際大きく、躍動感あふれた風神・雷神像など、

威厳と迫力に満ちた姿がよみがえり、間近で観られます。


このパンフレットのインパクトがあって、わたしは興味をひきました。

A4横長2枚にずらっと並んだ仏像と障壁画は写真でも迫力があります。

ぜひ実物も観に行ってみたいものです。

【仁和寺】

観音堂特別内拝

期間:2019年5月15日(水)〜7月15日(月・祝)

   2019年9月7日(土)~11月24日(日)

拝観時間: 9:30〜16:30(16:00受付終了)

拝観料:1000円(記念品付)

アクセス:京福電鉄「御室仁和寺」駅下車 徒歩3分    

     市バス「御室仁和寺」下車 徒歩1分

仁和寺HP