ラグビーW杯が始まり、日本代表は初戦勝利し、幸先のいいスタートを切りました。
今回は、その日本代表が着ている、ジャージ(ユニフォーム)に注目してみます。

コンセプトは兜(かぶと)
日本の精神性と誇りを表現し、武士道の精神性で戦う意味で、「兜:KABUTO」がデザインコンセプトになりました。
武士道は、人としての正義・勇気・思いやり・謙虚さ・誠実・名誉・忠義、この7つの道徳からなります。
こだわりのつまったジャージ
まずは、1926年からずっと変わらぬ、赤と白の、日の丸カラーです。
金色のラインは富士山のご来光をイメージ。
そして、前は、兜をイメージして、V字形で、体を大きく見せる効果があります。
後ろは、逆V字で、富士山をイメージし、追いかける相手に速さを感じさせるそうです。

生地の編み方はポジションごとに工夫
ラグビー日本代表ジャージは実は、ポジションごとに素材の編み方が異なります。
今回は、4年をかけて開発されました。
まず、前面に出て、タックルをする体格のいいFW(フォワード)のジャージは、
スクラムを組む時に隣の選手のジャージをつかみやすいような生地が開発されました。
前回大会は、丸編と呼ばれる、伸縮性がよく、多くのスポーツウェアで採用されている編み方の生地でした。

今回は、経編(たてあみ)と呼ばれる、硬くて、丈夫な編み方に、柔軟性を加えた生地が開発されました。
耐久性も前回大会のものより、高くなったそうです。

そして、後ろから走っていく、細身のBK(バックス)は、
軽くて、捕まれないことが求められ、伸縮性に富んだ糸で、丸編の生地が使われており、フィット感があるそうです。
日本開催のワールドカップということもあり、ジャージにがたくさんの知恵や工夫が込められています。
テレビなどで見ていると、あまりわからないですが、デザインや生地、そこに込められた思いを知ると、
一段と愛着がわいてくる気がします。
次回は、ジャージに散りばめられている柄、吉祥文様についてです。