大嘗祭の新穀が京都府産に


大嘗祭とは

大嘗祭(だいじょうさい)は、天皇が即位の礼の後、初めて行う新嘗祭です。

新嘗祭(にいなめさい)は毎年11月に、天皇が行う収穫祭で、その年の新穀を天皇が神にお供え、天皇自らも食し、

五穀豊穣(ほうじょう)と国家国民の安寧を祈る儀式です。

大嘗祭は、毎年行われる新嘗祭とは異なり、特別に「大嘗宮」を造営し、中に織物の調度品などが置かれます。

大嘗祭でお供えする新穀の産地が、京都と栃木に決定

大嘗祭で神にお供えする新穀の産地を決める「斎田点定の儀」が今日行われ、

東日本からは栃木が、西日本からは京都が選ばれました。

この決定方法が、亀の甲羅を使った「亀卜(きぼく)」と呼ばれる占いで決まります。

亀卜は、中国古代(紀元前)から盛んに行われ、日本には奈良時代に伝えられた占いですが、

現代でもそれが行われていることが驚きです。

この儀式は、将棋の駒のような形に加工したアオウミガメの甲羅を竹箸ではさみ、

「火鑽具(ひきりぐ)」でおこした火にウワミズザクラの木をくべてかざして焼き、

生じたひびの入り具合で2地方を選びます。

亀の甲羅は、東京都小笠原村から8頭分の亀甲を調達され、

都内のべっ甲職人業が縦約24センチ、横約15センチ、厚さ約1ミリに加工し、8枚が用意されました。

宮内庁と今回決まった両府県、農業団体、農家などが協議して、斎田の具体的な場所を決めるそうです。

京都はどこのお米になるのか、気になります。

皇居では、古式の占いの亀卜が今でも行われていることに、ひたすら驚いたニュースです。