夏に冷やして食べたい、「したたり」


京都の夏のお菓子として有名な亀廣永の「したたり」。

したたりは、昔、名水と言われた「菊水の井戸」にゆかりのある、祇園祭の菊水鉾に献上する菓子として生まれました。

 

ちなみに、菊水鉾は、菊の露のしずくを飲んで、700歳の長寿を保ったという、

中国の故事「菊慈童」のお話にちなんで作られた鉾です。

 

お菓子は、このしずくをイメージして作られたもので、

材料は、選び抜いた国産の黒砂糖、水あめ、和三盆、寒天というシンプルなもの。

透き通った琥珀色で、つるんとしたのどごしのいい、お菓子です。

 

最初は、祇園祭の時だけ作っていたお菓子だそうですが、評判がよく、1年を通じて作られるようになりました。

羊羹よりは、やわらかく、ほろっとしていて、上品な黒糖の甘さにほっとします。

 

今年は、祇園祭の菊水鉾のお茶席でもいただきました。

やはり、鉾にちなんだお菓子をいただけるのは、うれしいです。

一度食べると、ほかにはないお菓子なので、夏になると、いつも食べたくなります。

お店では通年で販売されています。

1本1,100円で、棒状になっているので、包丁で好きな大きさに切って、食べます。

夏は冷やして食べると、ひんやりして美味しいです。

また、抹茶や緑茶だけでなく、フレーバー系の紅茶などでも合いますよ。

お土産にもおすすめです。

ぜひ、一度食べてみてください。やみつきになって、また食べたくなるかも。

【亀廣永】

住所:京都市中京区高倉通蛸薬師上ル和久屋町359 (高倉小学校南)

   地下鉄「烏丸御池」駅から徒歩8分、

   阪急「烏丸」駅、地下鉄四条駅から徒歩7分

電話番号: 075-221-5965 

営業時間:  9:00~18:00

定休日:日・祝日