平成から令和への時代が変わるこの時期に、皇室ゆかりの京都をご紹介します。
第2回目は、青蓮院門跡です。
京都には、皇族・摂家の方が出家し、住職をされる「門跡寺院」がたくさんあります。
主な門跡寺院としては、青蓮院のほか、仁和寺や大覚寺、三千院などがあります。
ちなみに、女性が出家されている寺院は、「尼門跡寺院」と呼ばれ、先日紹介しました霊鑑寺などがあります。
青蓮院門跡とは
青蓮院門跡は、天台宗の祖である最澄が比叡山延暦寺を開くにあたって、作られた僧侶の住居「青蓮坊」が起源とされています。
平安時代末期に、鳥羽法皇の王子を青蓮坊の住職の弟子とし、法皇の命により「青蓮院」と名前が改められ、門跡寺院となりました。
その後、明治時代まで、門主はほとんどが皇族か摂家によって、務められてきました。
江戸時代、京都史上最大の火災である、天明の大火(1788年)で、御所が炎上し、
後櫻町上皇が青蓮院を仮御所として避難され、庭内にある茶室の好文亭は学問所として使用されたものです。
仮御所とされたことから、青蓮院は、粟田御所とも呼ばれています。
青蓮院の庭園は、池泉回遊式庭園で、小堀遠州作と伝えられる霧島の庭は、キリシマツツジが植えられているので、
ゴールデンウイークは見頃になり、一面真っ赤になります。

境内西側には、京都市天然記念物のクスノキの巨木が5本あり、一見の価値があります。

ゴールデンウイークは夜も楽しめるライトアップ
4月26日から5月6日まで、夜の特別拝観で、ライトアップも楽しめます。
青不動をイメージした光の演出で、幻想的な庭園は、昼間とはまた違う魅力があります。

新緑とキリシマツツジをはじめとした春の花々が咲き誇る、粟田御所とも呼ばれる、青蓮院門跡へのおでかけいかがでしょうか?
行くなら、お昼派ですか? 夜派ですか?
【青蓮院門跡】
住所:京都市東山区粟田口三条坊町
拝観時間: 9:00~17:00(16:30受付終了)
拝観料金:大人500円 中高生400円 小学生200円
<夜間特別拝観>
開催日時:4月26日(金)~5月6日(月・祝)
開催時間:18:00~22:00(21:30受付終了)※昼夜入れ替え制
拝観料金:大人800円 小中高生400円
アクセス:京都市営バス5・46・100系統「神宮道」下車 徒歩3分
地下鉄東西線 「東山駅」下車 徒歩5分
※門前の大楠が目印です