春をわすれない、飛梅


今年、丑年の神社といえば、天神さん、天満宮。

そこに祀られるのは、学問の神様で有名な菅原道真です。

 

ここは、京都市下京区にある、菅大臣神社(かんだいじんじんじゃ)、菅原道真の邸宅跡です。

菅原道真が九州・太宰府に左遷されるとき、

「東風(こち)吹かば にほひおこせよ梅の花 主(あるじ)なしとて春なわすれそ」という歌に詠んだ、梅の木(飛梅)があります。

梅の木は、主を慕って、一晩のうちに、太宰府まで飛んでいったそうです。

本殿手前の鳥居をくぐって、すぐ左側にあります。

今年も春を忘れず、満開です。

花びらが何層にも重なり、花も何輪かが肩を寄せ合うように咲いていて、こんもりしています。

 

少し前は、しだれ梅もきれいでした。

 

メジロたちもきていて、にぎやかです。

 

街中にひっそりとたつ神社ですが、この時期だけは少し華やかです。

ちなみに、本殿は下鴨神社の本殿を1869年(明治2年)に移築したもので、柿葺の豪華な建築です。

 

ぜひ、九州まで飛んで行った梅のパワーをたずねてみてください。

菅大臣神社

住所:京都市下京区仏光寺通新町西入菅大臣町

   西洞院通、高辻通、仏光寺通と3方向から入れます。

   幅が狭いところもあるので、通り過ぎないようにご注意を。