桜もいいけど、青もみじもいいですよ


桜で華やかな季節ですが、もみじも新しい葉がではじめ、花をつける季節です。

 

もみじで有名な東福寺。

紅葉の時期の通天橋からの景色は、圧巻です。この渓谷に植えられたもみじは約2000本。

 

桜がない東福寺

東福寺には桜の木がありません。そのため、桜の時期、訪れる人もまばらです。

 

さかのぼること約600年前に、桜の木はすべて伐採されました。

室町時代、東福寺の画僧である吉山明兆は、室町幕府4代将軍・足利義持に絵を献上し、褒美として「なにが望みか?」と尋ねられました。

明兆は、「境内にある桜を禁じてください。花見客が増えると遊興の地となり修行の妨げとなります。」と答えました。

そこで、将軍・義持は、桜をすべて伐採させたそうです。

そして、かわりに、もみじが植えられました。

 

渓谷にかけられた、隠れたスポット、重要文化財の「偃月橋」

東福寺のもみじの渓谷には、3つの橋があります。

一番有名な「通天橋(つうてんきょう)」、そして、川下の「臥雲橋(がうんきょう)」。

そして、もうひとつ、いちばん川上にあるのが、「偃月橋(えんげつきょう)」。

この橋は、方丈拝観受付のある庫裏の裏手にあり、庫裏の右側にある細い道を入っていったところにある隠れスポットです。

この偃月橋は、1603年(慶長8年)建築で重要文化財、「日本百名橋」にも選ばれています。

慶長8年の建築であることは、橋の真ん中あたりで上を見上げると、3つ棟札があり、そのうちのひとつにかかれています。

下は板の間から渓谷が透けて見えるほどですが、今でも安全に渡れます(無料です)。

約400年ほど前の橋だと知らなければ、気軽に渡れますが、知ってしまうと、少しこわくなります。

でも、その後メンテナンスもなされているので大丈夫です。

これがその時の棟札。こちらも橋の真ん中あたりの上を見上げるとあります。

この橋を渡ると、龍吟庵と即宗院があります。

どちらも通常非公開ですが、国宝・龍吟庵の3月の特別公開については、次回のコラムにて。

 

この偃月橋はほぼ訪れる人もいないので、ひっそりとしており、静かな中でもみじが見られるところです。

東福寺では、ゴールデンウィークから(2021年4月29日~6月13日)、史上初の新緑ライトアップが予定されています。

青もみじが広がる境内を夜も楽しめるそうです。

事前予約もあるので、ホームページをチェックしてみてくださいね。

UnderConstruction...
*

【東福寺】
住所:京都市東山区本町15−778
アクセス:JR・市営地下鉄「京都駅」からJR奈良線「東福寺駅」下車、徒歩約10分

     京阪電車「京阪東福寺駅」下車、徒歩約10分

拝観料(秋季以外): 通天橋・開山堂600円、東福寺本坊庭園500円

拝観時間: 9:00〜16:00(4月〜10月)

臨済宗大本山 東福寺 -日本最古の最大級の伽藍-
東福寺(とうふくじ)は臨済宗の東福寺派大本山。嘉禎年間に、摂政関白九條道家によって創建され、円爾弁円(聖一国師)により開山しました。山号を慧日山(えにちさん)と号し、京都五山の一つに数えられる、三百六十余ヶ寺を統括する大伽藍です。