眺める御朱印~都七福神めぐり~


京都で毎年1月におこなれている、日本最古の都七福神めぐり。

大護符とよばれる、大きな色紙に、七福神の御朱印を書いていただくことができます。

 

都七福神めぐり記のコラムはこちらを。

都七福神
「都七福神」の記事一覧です。

 

2年続けて、この大護符を持ってまわり、いただいた御朱印をながめくらべてみました。

同じ文字の御朱印でも、書く方によって個性が出ます。

手書きのよさを感じてみてください。

 

まずは、全体像から

これは、2019年、ゑびす神社でいただいた白地の大護符です。

次に、2020年、松ヶ崎大黒天でいただいた金色地の大護符です。

くらべてみると、縦長と横長。ただ、全体の面積は同じです。

大護符には、書く枠が小さく書かれていますが、

2019年の縦長の大護符はふつうの御朱印帳と同じようなサイズで、

2020年の横長の大護符は少し縦幅が狭くなっています。

 

七福神の並びは、書く場所が違うところを除き、同じです(たとえば、ゑびすさんの横は大黒さんなど)。

 

また、白地は墨などを吸いやすく、金色地は少しはじくため、

金色地の方は朱色の印を先に押して墨で文字を書かれていますが、朱色が浮き出てきています。

 

七福神の御朱印くらべ

大黒天ー松ヶ崎大黒天

【御朱印の説明】

・一番右側 奉拝の文字(すべて共通)と印(それぞれで異なり、大黒さんは「都七福神 開運招福」)

・真ん中は七福神の名前と印

・一番左側は、寺社の名前と印

 

福禄寿ー赤山禅院

・一番右側 奉拝と印「都七福神 延寿福楽」

寿老神ー革堂

・一番右側 奉拝と印「都七福神 不老長寿」

ゑびす神ーゑびす神社

・一番右側 奉拝と印「都七福神 商売繁盛」

弁財天ー六波羅蜜寺

・一番右側 奉拝と印「都七福神 福徳自在」

毘沙門天ー東寺

・一番右側 奉拝と印「都七福神 七福即生」

布袋尊ー萬福寺

・一番右側 奉拝と印「都七福神 諸縁吉祥」

 

眺める御朱印、いかがでしたか。

2年分の大護符を並べて見ていたら、文字の違いなどくらべてみるおもしろさに気付きました。

御朱印帳だと、パラパラと見るので、一覧性のある大護符ならではの楽しみ方かもしれません。

 

また、手書きだからこそですが、おそらくどこの寺社も違う方が書かれたものだと思われますが、同じ方でもその日によって違いが出てくるかもしれません。

手書きの御朱印は、一期一会だと、つくづく思いました。

 

ぜひ、来年の1月は、大護符を持って、都七福神めぐりしてみてくださいね。